前回の記事で、セキュリティソフトの必要性についてはご理解いただけたと思います。そこで今回は、セキュリティソフトを選ぶ基準やセキュリティソフト おすすめについて解説していきます。
インターネットの脅威
ユーザーに不利益をもたらす悪質なソフトウェアを総称して「マルウェア」と呼びます。「ウイルス」や「ワーム」などのマルウェアに感染してしまうとパソコンが正常に動作しなくなったり、ウイルスを含んだ迷惑メールを勝手に送信してしまうなどの恐れがあります。中でも、データ破壊と身代金要求が特徴の「ランサムウェア」を使うハッカーの被害が大手企業に及ぶほどの深刻な状態です。また、現在マルウェアの多数を占めているとされる「トロイの木馬」は、様々な方法で危害を及ぼすため特に注意する必要があります。
ホワイトハッカーとブラックハッカー
龍門諒原作・恵広史作画による漫画『ブラッディマンデイ』は、日本の天才ハッカーがウイルステロを阻止するために立ち向かう物語です。2008年と2010年にはTBS系列で同名の連続ドラマが放送されるなど、高い人気を誇る作品となっています。本作の主人公は治安維持組織に協力する「ホワイトハッカー」で、ハッカー 映画などでもこうした良いハッカーというのは題材にされることが多いです。
しかし、現実では企業にサイバー攻撃を仕掛けて機密情報を流出させる「ブラックハッカー」が多く存在し、ハッキング被害の報道を見聞きする機会もあると思います。実は、個人でもハッキングやウイルス感染の危険が存在しており、安全のためにもパソコンにセキュリティソフトを導入することが望ましいのです。
セキュリティソフトの選び方
Windowsには純正のセキュリティソフト「Windows セキュリティ」が最初から入っていますが、有料セキュリティソフトでは「総合セキュリティソフト」として多層的にパソコンを保護することができるのです。より安全性を高めるためにも、無料や純正のものではなく、複合的な防御機能でパソコンを保護する有料セキュリティソフトが必須と言えます。
しかし、セキュリティソフトは適当に選べば良いというわけではありません。製品を選ぶ際に注目すべきポイントを3つご紹介します。
1. ウイルス検出率
セキュリティソフトで一番重要と言えるのが「ウイルス検出率」です。なぜなら、いかにウイルスを見逃さずに検出できるかという性能を表しているからです。また、脅威は常に進化しているため、それに対応できるよう更新が頻繁に行われているかも非常に重要なポイントだったりします。ウイルス検出の高さに注目することで、優秀なセキュリティソフトを見分けることができるでしょう。
2. 軽量動作
セキュリティソフトの動作が軽いということも重要になってきます。というのも、セキュリティソフトは常時監視する性質のため、パソコンの動作が重くなることが多いです。たとえ高性能な保護機能であっても、パソコンが動作不良を起こしてしまっては意味がありません。ウイルス検出率の高さを重視しつつ、なるべく動作が軽いセキュリティソフトを選ぶ必要があるのです。
3. サポート体制
セキュリティソフトのサポートが充実しているかも、注目すべきポイントです。なぜなら、万が一ウイルスに感染したり、何らかの不具合が発生した場合に手厚いサポートが受けられるからです。無料のセキュリティソフトとの最大の違いが、このサポート体制と言えるでしょう。
おすすめのセキュリティソフト3選
選ぶ基準がわかっていても「製品が多くて選ぶのが大変!」と思う方もいるでしょう。そこで、定番とされるセキュリティソフトを厳選して3つご紹介します。なお、表示価格は2022年7月26日時点のものです。
1. ウイルスバスタークラウド(トレンドマイクロ)
国内シェア14年連続No.1のセキュリティソフトです。AIで進化する「多層防御」と365日年中無休のサポートで高い信頼を得ています。価格は5,720円(税込)~。
2. ESET インターネット セキュリティ(キヤノンITソリューションズ)
業界トップレベルの低負荷を特徴とするセキュリティソフトです。防御率の高さと価格の低さを両立していることから、1億1千万ユーザに利用されている人気製品となっています。価格は4,950円(税込)~。
3. ノートン 360 プレミアム(ノートンライフロック)
世界シェアNo.1、歴史の長い老舗セキュリティソフトです。世界最強クラスの防御力を誇り、60日間返金保証を行なっていることからも自信の高さがわかります。価格は7,980円(税込)~。
最後に
ブラッディマンデイのように良いハッカーばかりだと良いですが、現実はそうもいきません。企業だけでなく個人もセキュリティソフトを導入し、脅威からパソコンをしっかりと保護して安全にインターネットを利用しましょう。