六本木クラスでも話題の「トランスジェンダー」を公表した有名人たち
Close up of happy lesbian couple holding hands wearing rainbow flag wristband, LGBT love concept. High quality photo

性別に捕らわれず、自由に生きることが叫ばれる昨今。「トランスジェンダー」という言葉も聞き馴染みのあるものになりました。大ヒット韓国ドラマ『梨泰院クラス』の日本版『六本木クラス』でも、トランスジェンダーの料理長が登場し話題になるなど、大変身近な存在となっています。

今回は、「トランスジェンダー」を公表し、自分らしさを存分に表現する素敵な有名人たちを紹介していきます。

トランスジェンダーとは

トランスジェンダー」は、セクシャルマイノリティ(=自分の性に違和感のある人)全般を表す言葉「LGBTQ」のひとつに含まれます。

LGBTQ 意味

  • L(レズビアン):同性を好きになる女性
  • G(ゲイ):同性を好きになる男性
  • B(バイセクシャル):性別関係なく、男性・女性が恋愛対象になる人
  • T(トランスジェンダー):心と体の性別が一致していない人
  • Q(クエスチョニング・クィア):性認識がはっきりしない、悩んでいる状態の人

「トランスジェンダー」を詳しく解説

心と体の性別が一致していないことを指す「トランスジェンダー」。医学的に男性だけど、自分は女性であると認識している人は“トランスジェンダー女性”、医学的に女性だけど、自分は男性であると認識している人は“トランスジェンダー男性”となります。

一般的には、身体的にも心の性に寄せたい(手術したい)、または寄せた(手術した)方の総称であるとされています。

「トランスジェンダー」と「性同一性障害」

よく耳にする「性同一性障害」は、心と体の性別を一致させる手術を望んでいる状態の人を指し、広い意味でトランスジェンダーのカテゴリに含まれるものとなります。

性同一性障害については、多くのトランスジェンダーから「病気ではない」という声が多数上がり、2019年に精神障害の分類から除外されました。名称が「性別不合」に変更されるなど、世間が性のマイノリティに関心を寄せている風潮が反映されています。

トランスジェンダーを公表した有名人

ここからは、トランスジェンダーを公表している有名人を紹介していきます。

はるな愛さん

“あやや”こと、松浦亜弥さんのモノマネでブレイクし、親しみやすいキャラクターで場の空気を明るくするタレントのはるな愛さん。

1995年に性別適合手術を受け、2009年にはトランスジェンダーたちの美しさを競う「ミスインターナショナルクイーン」で優勝。2021年東京パラリンピック開会式のダンサーにLGBTQ枠で採用され、「みんな違って、みんないい」を世界中にアピールしました。

KABA.ちゃんさん

1990年代の音楽シーンを彩った小室哲哉氏プロデュースの3人組ユニット「dos」の元メンバーで、現在は有名アーティストたちの振付師として活躍しているKABA.ちゃん。dos時代は、話すとオネエ言葉になるため事務所からは無口キャラで通してと言われていましたが、グループ解散後にバラエティ番組でトランスジェンダーであることを告白しました。

2016年に性別適合手術を受け、戸籍の名前も「永二(えいじ)」から「一華(いちか)」に変更。お顔も声もすっかり綺麗な女性に変化しています。

IVANさん

父が日本人×スペイン人のハーフ、母がメキシコ人というエキゾチックな美しさを生かし、ファッションモデルやタレントとして活躍するIVANさん。2013年にバラエティ番組で自らの性認識を告白。以降は男性タレントとの交際も包み隠さず公表するなど、トランスジェンダーとしての自分を存分にさらけ出し話題となりました。

性別適合手術を受けることを母に伝えると、「娘ができる!嬉しい」と言われたそう。心強い理解者が傍にいてくれるからこそ、性で悩む方たちに勇気を与えられる存在になれるのかもしれませんね。

ラバーン・コックスさん

Netflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で注目された、女優でプロデューサーのラバーン・コックスさん。トランスジェンダー女性として初めてTV界のアカデミー賞と言われる「エミー賞」にノミネートされ、「TIME」誌の表紙にも抜擢。2015年にはマダムタッソー蠟人形の館にも飾られました。自身が感じた性に関するハラスメント経験を積極的に発言し、LGBTQで悩み苦しむ人々を擁護する活動に力を注いでいます。

まとめ

今回は「トランスジェンダー」を公表し、活躍する有名人を紹介しました。ジェンダーレスが世間に浸透してきてはいますが、セクシャルマイノリティに対する差別の歴史は長く、違和感を唱える方はまだいるというのが現状ではないでしょうか。

一人一人が気持ちよく生きていくために、まずは多様な生き方や性があることを知ること。また、そのことを理解してお互いに歩み寄ることが、差別や偏見のない世の中への第一歩となるのかもしれませんね。

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